2023-03-06から1日間の記事一覧

近江路③ 永禄九年 (1566) 夕七つ半。 暮れ初め落ちかけた夕陽が高嶺にそびえる小谷の城を照らしている。 若き日造るのに苦労した城。 亮政との思い出がいっぱいの櫓を馬上から感慨深げに眺めている孫右衛門。 「立派なお城!」 轡を並べたお徳が櫓を見上げて…