2023-01-23から1日間の記事一覧

一乗谷① 永禄十一年(1568)春二月十四日明け六つ半。 一乗谷を目指して西光寺を発つ。 進むにつれ鮮やかさを増す桜花に、市之介はだんだん憂鬱になり、光秀はいよいよと張り切り、お菊は馬上で揚々と胸を張った。 辺りを見渡した治重郎。 満開の花びらの一…